岩崎清七

大久保利武

中島力蔵。学士、哲学博士号取得。

松方幸次郎。学士、法学修士、法学博士取得。

谷邨一佐（タニムラ,イッサ1866‐1961）は長州萩(現 萩市郊外松本村字船津)の 毛利藩士谷邨佐賀蔵の子として生れる。生家の両隣りは吉田松陰家と林友幸家。上京し父親は宮内省に出仕。耕教学舎（青山学院の前身）に学び、イェール大に留学し初め法律・経済を学び、後に科学に転じた。帰国後万国博覧会に関わった経験から羊の飼育に関心をいだき、那須高原に草羊園を開き養羊を始めた。戦後は進駐軍の顧問などを務めた。

吉田鉄太郎。1866年埼玉生まれ。埼玉県令吉田清英の長男。1885年農商務省書記官として海外視察に向かう高橋是清に連れられ、串田万蔵（のち串田孫一の父、三菱銀行頭取）と渡米、1888年からエール留学。帰国後泰昌銀行取締役となる。妻は山田彦八海軍中将の妹梅。

重見周吉（1865-1928）今治出身。イェール大理学部を経て1891年同大学医学部卒。理学士、医学博士号取得。滞米中に『A Japanese Boy by himself』を著す。帰国後1893年より学習院で英語を教える。

湯浅吉郎

土屋宗一。佐賀出身。17歳で入学し、1890年に卒業、法学博士号を取得した2か月後に23歳で死亡。

小倉松夫。1886年早稲田卒。早稲田同窓会の『同攻会雑誌』(明治二十五年二月発行第一一号五三頁)には「（エール大に留学し）米国法律学士、米国状師〔弁護士〕の学位を受く。抑も我国人にして米国状師の学位を得たるは、実に君を以て嚆矢とす」としている。1892年に横浜で代言人の免許を取得。南方熊楠の日記中に米国アンナーバーAnn Arbor在住の鳥取出身の同名者が亡くなったことを記している。アンナーバーを訪れた雑賀貞次郎は小松を薩摩出身の留学生としている。